読んで字の如く、建築面積を減らしつつも生活に新たな豊かさを吹き込むリフォームのことです。増築と反対の意味ですね。減築は「せっかく広い家だったのに、狭くするためのリフォームをするなんて勿体無い。」と思われがちですが、メリットももりだくさん。
今まで広い家の中を掃除していた方、家族構成が変わるたびに使わない部屋が増えてはいませんか?減築リフォームをすることで、使わない部屋の掃除をする手間が省け、他に使える時間が増えます。また、他の部屋のメンテナンスにも労力と時間・お金を割くことができるようになります。
例えば、あまり使っていない離れをなくしてしまう・奥の洋室をなくして念願の縁側を含んだ庭に作り変える。大掛かりなものですと、2階建ての戸建てを平屋にしてしまうなんてものもあります。減築リフォームは、通風・採光をより良く取り入れる家づくりにつながるのです。
例えば、安全面の確保にも通ずるところがあります。「どうして減築が安全面に繋がるの?」という方、使わない部屋を最後にあけたのはいつですか?「それなら大丈夫、喚気のために毎日扉も窓も開けてるわ?!」うんうん、部屋の維持管理のためにとても大切なことですね。でもその窓、ちゃんと閉めましたか?
周囲から死角になっている部屋ですと、泥棒たちの進入経路作りをしてしまっているかもしれません。かといって喚気をきちんとしなくては、部屋が死んでしまいます。カビたり朽ちてきた部屋は、家全体にその腐敗を伝えてしまうので要注意です。
TOP2階建ての戸建ての場合、思い切って平屋にしてはいかがでしょう?荷重不可が減りつつ、1階の壁の数は残るので耐震性向上に繋がります。不要な部分を減らすだけで、耐震性向上です。上階をなくしたぶん、1階に天窓を付けるのも良いですね。通風・採光が格段に良くなりそうです。
建て替えや耐震補強材を設置することに比べて、廃棄物も少ないですし予算も少なく済むことが多いので、戸建に限らずオススメの耐震性向上方法です。
TOPいらない部屋を減らすことで、自分たちに必要な部屋・生活導線が見えてきます。減築リフォームをし、減税・他部屋メンテナンスに用いていたお金をバリアフリーのために使ってはみませんか?
老後のことを考えると、生活導線はバリアフリーにしておきたいものですね。孫が遊びに来た際にも、バリアフリーって良いものですよ。やはり段差が無いというのは、転倒防止・怪我防止につながります。日々の生活が安心安全の中にあるというのは重要ですね。
TOP減築に関して、たくさん良い点があったものの1点気をつけるべきところがあります。それは、防水・劣化性能の確保です。減築に限らず、建築全般において大切なことですが、減築の場合には今まで内壁だったところが外壁になる等、新築時には考えられなかった変化が生じます。「減築は壊すだけなんだから、素人でもできるかな?」という考えでは危ないです。是非とも業者を通して、減築リフォームを行ってください。
必ずではありませんが、減築リフォームの内容によっては確認申請書を行政機関に提出する必要があります。書類の作成も合わせて業者に任せることをオススメいたします。
TOP上記のようにメリットたっぷりの減築リフォーム。住み慣れた町に、変わらず住み続けられるというのは何よりの心の安らぎですね。
家は広ければ広いだけ良いというわけではありません、家族ごとに適した広さが存在します。「大は小を兼ねる」で、今までの家に不要な部分を抱えながら妥協して住んでいると、メンテナンス費・労力も全て“大”のままになってしまいます。
生活スタイルや家族構成の変化を機に、あなたも減築リフォームしてみませんか?
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